原案:司法書士 相澤 剛 更新
11
2021年2月現在
過払い金 × キーワード大辞典
弁護士・司法書士業界でこと過払い金請求の分野では超有名な司法書士あいきんくんが、Google検索に出てくる予測変換キーワードに対する答えをユーザー目線で上から順番に答えまくるシリーズ!
2021年2月現在
<き行>では次のキーワードが多く検索されてるね。
「過払い金 き」で検索した上位キーワード。
き行の1位は「期間」。
お金が戻ってくる話の過払い金。
戻ってくるまでの期間はどれくらいなんだろう?
2位の「期限の利益喪失」。
なんか難しい言葉出てきちゃったなあ・・
やっぱお金のことだし、期限切れとかの意味?
3位は「基本報酬」。
手数料のキーワード!
実はこの基本報酬を理解するだけで、数万円得するよ!!
ということで!き行もいろいろ説明しなきゃだね。
では「過払い金 き行」について。
キーーーーーーーンと行っちゃおう(笑)
過払い金が戻ってくるまでの期間はどのくらいかかるのか、みんな気になるよね。
そもそも過払い金を取り戻すための手続きは、
…っていう流れなんだ。
意外とやること多くてびっくりするよね。
Q:過払い金が返還されるまでの期間は?
A:裁判無しで2~3か月くらい。裁判有りだと1年以上かかることも。
Q:法律事務所によってお金が戻るまでの期間は違うの?
A:バラバラだよ!とくに大手法律事務所は長引くかも!
Q:過払い金を早く取り戻すにはどうすればいい?
A:裁判の有無がポイントだね!どの金額で手を打つかが焦点になるよ。
このように、過払い金が返還されるまでの期間は条件や法律事務所によってバラバラなんだ。
金融業者が異議を唱えれば、裁判になって長引く可能性が高くなるってこと。
風のうわさでは、大手事務所は裁判になる手間を省くために、しっかり交渉すれば100万円回収できるところを70万円で手を打ったりしてるらしい…
期間で気を付けなければいけないのが、手続き中に時効が来てしまわないかということなんだ。
過払い金請求は完済してから10年で時効になるから、「時効まであと1か月あるから余裕じゃん♪」と思ってギリギリに法律事務所に相談しても、依頼を受けつけてもらえない可能性があるよ。
だから、過払い金請求は裁判で長引くことを見越して、時効から1年くらい余裕をもって手続きをはじめるべきだと言えるね!
ちなみに、返還までの期間は契約前に法律事務所に確認するといいよ。
ホームページに掲載されていることも多いから、必ずチェックしようね。
あいきんくんの事務所では、アコムに最短38日で交渉した実績があるよ!
難しい言葉が出てきたね!「期限の利益喪失」は、法律用語だよ。
簡単に言うと、約束した返済日までに返済されなかった場合、残りの借金の一括返済を求めることができるという、金融業者側の権利のこと。
過払い金請求の裁判では、「期限の利益喪失」が争点になってもめることが多いんだ。
もう少し詳しく解説すると、期日までに返済されなかったお金には「遅延損害金」が発生するんだ。
この上限利率は1.46倍までとなっている。
例えば、金利18%でお金を借りて返済が間に合わなければ、遅れた分には26.28%の金利を課すことができるんだよ。
で、過払い金請求をした際に、1度でも返済日から遅れたことがあった場合、それ以降の金利を全て26.28%で引き直すべきだって金融業者側は主張するんだよね。
そうすると、元から罰則で高い金利になっていたことになるから、過払い金の額が少なくなるでしょ?
金融業者側はできるだけ返還する金額を少なくしたいから、突然こうやって主張するんだ。
裁判でこの主張がなされても、基本的には認められないケースが多いんだけど、やっぱりもめちゃうんだよね。
まあ、かなり専門的なことだから、詳しいことは法律の先生に任せてね!
過払い金請求は、基本的に「成功報酬」として戻ってきたお金の20%程度を法律事務所に支払うことになるよ。
100万円戻ってきたら、20万円が成功報酬になるイメージだね。
ただ、法律事務所によっては別途「基本報酬」を設定しているところもあるんだ。
基本報酬は交渉する金融業者ごとに発生するケースが大半で、場合によっては手元に残るお金がほとんどなくなることもあるから注意しよう。
Q:基本報酬はどのくらいかかるの?
A:一般的には5万円で設定されているよ。
Q:基本報酬がかからない法律事務所もあるの?
A:もちろんあるよ!相澤法務事務所は成功報酬だけでOKだよ。
Q:基本報酬の有無はどうやって調べるの?
A:法律事務所のホームページに記載されているよ。契約前に必ずチェック!
過払い金請求は1人あたり2社を相手に交渉するケースが多いから、基本報酬ありの法律事務所だと10万円必要になるんだ。
例えば、2社から100万円取り戻せた場合、
「基本報酬10万円+成功報酬20万円=報酬30万円」となって、手元に残るお金は70万円になるね。
一方、成功報酬だけの法律事務所の場合、
「成功報酬20万円」だけだから、手元に残るお金は80万円になるんだ。
10万円も差が出たね。
基本報酬は定額であるケースが大半だから、1社相手に100万円戻ってきても10万円戻ってきても、5万円を支払わなければならない。
100万円戻ってきたら、まあそこまで痛くはないけど、10万円しか戻らなかった時には「基本報酬5万円+成功報酬2万円=報酬7万円」となって、手元にほとんどお金が残らなくなっちゃうよ。
相澤法務事務所みたいに成功報酬だけで依頼を受けている法律事務所もあるから、依頼する前に確認するようにしてね!
過払い金には返金リミットがあるよ。
「完済から10年後」が時効と法律で定められていて、10年を過ぎると過払い金を請求する権利を失っちゃうんだ。
勘違いされがちなのが「過去10年分しか請求できない?」ってこと。
そうじゃなくて、完済から10年経っていなければ、過払い金を支払っていた期間分の全てを請求できるよ!
Q:10年から1日でも遅れると期限切れなの?
A:そうだよ!思い当たる節がある人は早めに動こう!
Q:まだ完済してないんだけど期限切れは大丈夫?
A:大丈夫!完済してから10年で時効だから、完済途中でも請求できるよ。
Q:あと1か月で期限切れだけど間に合う?
A:ちょっと微妙だね…。過払い金請求には時間がかかるから早めに相談してね。
返済してから10年経つと、問答無用で過払い金を請求できなくなってしまうんだ。
たとえ15年分、150万円の過払い金があっても、0円になっちゃうってこと。
請求には手続きや交渉、裁判とかで時間がかかるから、期限ギリギリに相談しても依頼を受けてもらえない可能性が高まるよ。
法律事務所には時効の半年から1年前に相談するようにしてね。
じゃないと、事務所も期限切れにビクビクして進めなきゃいけないんだ…
キャッシュワンは昔あったキャッシングの専門会社だね!
現在はアコムと合併して、じぶん銀行になってるよ。
果たして「キャッシュワン」は過払い金があるのかな?
Q:キャッシュワンは過払い金があるの?
A:ないよ!キャッシュワンは銀行系だったこともあり法律内の利息だったよ。
Q:なぜ過払い金が発生しないの?
A:すでに過払い金が騒がれていたから、グレーゾーン金利にしてないんだ。
Q:キャッシュワンがなくなった後の窓口は?
A:現在はじぶん銀行になってるので、じぶん銀行さんが対応してくれるはず!
金融業者からお金を借りたら、必ず過払い金が発生するってわけじゃないんだ。
銀行系の金融業者は法律内の利息に設定してるケースが多いから、キャッシュワンや昔あったアットローンなんかも過払い金がない会社だね。
キャッシュワンは過払い金の対象じゃないけど、合併してなくなっちゃった金融業者は合併先に過払い金を請求できるので安心してね。
倒産しちゃったらどうしようもないけどね!
過払い金には請求できる期限があって、「完済から10年後」が時効と法律で決められてるよ。
期限と時効は一緒の意味で、事件とかで使われる「時効」と同じ法律用語なんだ。
Q:完済から10年以上経ってるけど請求はムリ?
A:残念!ムリだよ。余裕を持って対処しよう!
Q:30年間お金を借りたけど請求できる?
A:完済から10年経っていなければ、請求できるよ!
Q:まだ返済途中だけど請求できる?
A:できるよ!返済中なら期限に関係なくいつでも請求できるから安心して!
期限(時効)を過ぎたら、150万円過払い金を請求できたとしても全部パーになっちゃうよ。
もったいないよね。
いつ完済したか怪しいって場合でも、法律事務所が調査するから気軽に相談してね。
そもそも過払い金は、グレーゾーン金利でお金を借りていた場合に発生するよ。
少し専門的な話になるけど、金利を決める法律には「利息制限法」と「出資法」という2種類があるんだ。
「利息制限法」では10万円までが金利20%、10~100万円までが金利18%、100万円以上が金利15%と設定されていて、「出資法」では金利29.2%と設定されている。
昔は、カードローンはどちらの法律が適用されるかはっきり定まっていなかったから、「利息制限法」と「出資法」の間の金利でそれぞれが設定していた。
これが、グレーゾーン金利なんだ。
金融業者は少しでも高い金利で貸したいと思うから、利息制限法以上の金利で設定していたんだけど、裁判でひっくり返っちゃったから過払い金として返還しなきゃいけなくなったんだよ。
で、グレーゾーン金利のボリュームゾーンである「金利18%」が、過払い金が発生するかの目安となっているんだ。
Q:金利18%以上で借りたけど過払い金はある?
A:あるよ!金利18%以上だとほぼ確実だね。
Q:金利をよく覚えていないんだけど…
A:平成10年~19年は金利が高かったから、グレーゾーン金利の可能性が高いよ。
Q:いつまで過払い金を請求できるの?
A:完済してから10年までだよ!それを過ぎるとアウトだから気を付けてね。
「詳しい金利を覚えていない」って人は多いんだけど、金利18%以上だったら過払い金がほぼ発生するから目安にしてね。
とくに平成10年~19年はほぼ全ての会社が金利18%以上にしていたよ。
金利18%以上だったって方も、微妙かもって方も、まずは法律事務所に相談してみてね!
「金利が何パーセントなら過払い金が発生するの?」ってことで検索されているんだろうね。
目安は「金利18%以上」だよ。
20%以上なら、もう確実だね。
Q:50万円借りて金利18%以上だった場合は?
A:過払い金が発生するよ!
Q:5万円借りて金利18%だった場合は?
A:10万円以下は金利20%で貸せるから、過払い金は発生しないね。
Q:18%以上だったような気がするんだけど…
A:細かい金利を覚えていない人も多いよ。まずは法律事務所に相談しよう!
10万円までが金利20%、10~100万円までが金利18%、100万円以上が金利15%と法律で設定されていて、それ以上だと過払い金の対象になるよ。
ただ、30万円~50万円くらい借りる人が多いから、過払い金の目安は「金利18%」で覚えておくといいよ。
銀行がやってるサービスの中にも、カードローンやキャッシングがあるけど、それは過払い金の対象になるのかな?
Q:銀行のカードローンで過払い金は出る?
A:出ないよ。銀行はやっぱりお堅いから、危ない橋は渡ってない。
Q:ほんとのほんとに出ない?
A:気になるなら、取引履歴を出してもらえば良いよ。
Q:でも、なんか変に思われないかな…?
A:まぁ…印象は良くないかもしれないね。
過払い金は法律の穴をついたグレーゾーン金利が原因で起こったものだから、元より冒険しない銀行にはあまり縁のない話。
そもそも銀行は銀行法っていう、過払い金の原因となった法律とは別の規定の中で運営してるしね。
過払い金が出るかどうかを調べたかったら取引履歴を出せば一発だけど、まぁ調べたところで出ないものは出ないし、銀行にも良い印象は与えないかもね。
住宅ローンの審査って、不安だよね。できる限り身辺整理をした上で審査にのぞみたいものだけど、過払い金の請求は審査に影響が出るんだろうか?
Q:過払い金を請求したら、住宅ローンの審査に悪影響?
A:基本的には影響なし、と考えて問題ないと思うよ。
Q:でも会社によっては銀行の傘下だったりするよね?
A:傘下とは別会社だし、情報が密に共有されてるとは思えない。
Q:じゃあ心置きなく請求しよう!
A:高い買い物だから、手持ちのお金は多い方が良いに決まってる!
過払い金の請求が住宅ローンに影響するかどうか。正直、本人たちに直接聞いたところで明確な答えは返ってこないだろうから断定は難しい。
とは言え、常識的に考えて、過払い金の請求をしたから住宅ローンの審査を落とす、なんてことしてたら、銀行側の儲けが減っちゃうわけで、メリットは一つもない。
例え同じ企業グループだったとしても、別に一緒に仕事をしてるわけじゃないんだから、そもそも話題にすらも上がらないのが実情じゃないかな。
過払い金の出る業者として有名なのは、消費者金融では「アコム」「プロミス」「レイク」「アイフル」あたりかな。
どこもテレビCMとかもばんばんやってるし、聞き覚えがある人も多いはず。
信販系では「エポス」「セゾン」「オリコ」「ニコス」「セディナ」あたりも過払い金が出るよ。
エポスなんて、あの大手百貨店のマルイのカードなのに、ちょっと意外だよね。
過払い金は、グレーゾーン金利にひっかかってさえいれば出るものだから、対象となる業者はいくらでもある。
でも実際のところは、主要10社ぐらいが依頼の半数以上を占めているよ。
過払い金の対応に関しては、業者によって差があるね。
100万円の過払い金が出ても文句ひとつ言わずすんなり返してくれるとこもあれば、と半額くらいに値切られるところもある。
強気なとこだと裁判を起こしてもなお全額返してくれないような業者だっているぐらい。
だからこそ、最終的には専門家に任せるのが良いだろうね。
過払い金請求は当然の権利ではあるんだけど、当たり前に返還してくれるわけでもないんだ。
傾向としては、信販会社系は消費者金融系よりも返してくれやすい感じがあるね。
それでも下手な事務所は元金全額取り戻せないこともあるから注意しよう。
ちなみにアイフルは元金すら取り戻すのが難しい、あの手この手で時間稼ぎしてくる、一番やっかいな業者だね。
業者と交渉する上でポイントとなるところをいくつか説明しておこうかな。
交渉力のある事務所を見極める上でも参考にしてね。
まずは「返還率」。
過払い金請求では、元金と過払い利息、利息部分が交渉の対象になりやすいんだけど、実際のところ業者ごとでどれくらい戻ってくるかの目安となっているのが返還率だよ。
事務所ごとの実績を見ると、事務所の腕が一目瞭然!
あと「入金までの期間」も見ておきたいね。
例えば125万円請求して、100万円返還で和解することになったとして、それがいつ入金されるのか。
業者は予算の関係でできるだけ後にずらしたがる傾向があるから、どのくらいのスピードで回収しているのか、事務所ごとの実績や傾向を確認しておこう。
当然ながら、一番いいのは返還率が高く入金日が早いところ。
それが無理なら、入金日が遅くても返還率が高いところ。
最悪なのは返還率も低いし入金日が遅いところだね。
大手事務所の一部もこの傾向があって、とにかく多くの案件をさばくために、ずさんな交渉や手続きをしちゃってるケースもあるみたい。
業者はできるだけ値切りたいし、依頼者はできるだけ多く取り戻したいのは絶対に変わらない事実だと思うけど、依頼者側としてはそれプラス円満解決を求めているケースが多いように感じるね。
だからあいきんくんのところでは、押せるところは押すし、厳しいところには柔軟な対応をするようにしてるよ。
慣れている事務所なんかは、8割ぐらいの返還率で、1~2ヶ月後入金という形で依頼者に提案することが多いみたい。
返還率も入金スピードもできるだけ高い水準を維持しようという目論見だね。
逆に大手なんかだと、そもそも返ってくるお金は5割程度で、入金も半年後、みたいなケースがザラにある。
事務所によっては実績データをとっていないところもあるから、その辺りもきっちりした事務所を選ぶようにすると良いよ。