- 安心でシンプルな費用
- 円満な交渉力とスピード解決
- 安全な短縮面談とWEB面談
執筆:司法書士 相澤 剛 更新
事務所によって過払い金の「計算結果」が違うってホント?!
アルバイトによる適当な無料診断?!
面談に弁護士がいない!?
CMで大量受任で事務処理の放置ってホント?!
裁判せずにいい値で和解なんてあるの?
売上をカバーするために報酬の値上げ!!
事務所によって手数料が異なるの?!
大手はCMや人件費などで費用は高くなる!
でもしっかりしたサービスは提供してくれるでしょ!
っていうイメージありますよね。でもそのイメージは本当にあっているのでしょうか?
費用以外の手続きで失敗するリスクについて見ていこう!
過払い金の無料計算を前面に宣伝している事務所が増えてきた。
依頼者目線で見れば、いきなり相談より、まずは過払い金があるか調べてほしいと思うのは当然。
過払い金の無料計算サービスとは、各業者から取り寄せた「取引履歴」をもとに「引き直し計算」によって過払い金を算出するサービス。
しかし、事務所によって過払い金の「計算方法」が異なるなどリスクも多い。
調査業者 アコム
取引期間 2000年~2015年
※完済から9年経過(2024年現在)
A事務所 | B事務所 | C事務所 |
---|---|---|
計算方法 | ||
130万 | 100万 | 50万 |
元本とは?
引き直し計算で算出した「純粋な過払い金」部分
利息とは?
元本100万部分に「年5%の利息」を付した部分
驚くなかれ!
同じ取引なのに、事務所によって「計算結果」が異なる!
そして異なる計算方法によって算出された過払い金の依頼人への報告は・・
元本100万 | 利息30万 |
---|---|
A事務所の報告 | |
○ | ○ |
B事務所の報告 | |
○ | × |
C事務所の報告 | |
× | × |
リスクのポイント
驚くなかれ!
同じ取引なのに、事務所によって「調査報告」が異なる!
なんでこんな違いがあるのか疑問に思われるだろう。
恐らくB・C事務所は「より多くの過払い金を回収」することよりも「より多くの件数を処理」することを優先(業者側の言い値で和解交渉)している可能性がある。
具体的には「アコム1件で130万全額回収」するより「アコム3件で150万回収(1件50万×3件)」するほうが事務処理で簡単(裁判など交渉する手間が省ける)だから。
無料調査で集客 → 正確な調査結果を報告せず受任。
依頼人の立場からしたらとんでもない裏切り行為である・・
充当元本とは?
過払い利息発生時から過払い元本へ充当する計算方法
取引分断とは?
取引途中の空白期間を一連計算or個別計算とするか
あいきんくんのワンポイント
通話料無料のフリーダイヤルで「過払い金の5分無料診断」とよく耳にする。
実はこの過払い金の無料診断。とんだリスクがあるのでご注意を!
他社の電話相談で20万円過払い金があると言われたのですが・・
そうですか・・。実際は調査してみないと何とも言えませんよ!
そうなんですか!?他社からはその後営業の電話が頻繁に来ますが・・
(1) 業者 アコム
(2) 取引期間 H21~H25完済
(3) 限度額 50万
残念ですが過払い金0円の可能性があります!
え!?では他社の相談は何だったのですか?
無料診断は電話担当者のレベルによって結果は異なるリスクあり。
ある程度過払い金請求の実務経験があれば、アコムに関して「H19.6.18」以降過払い金の発生しない法定内金利(18%)になっている事実は常識。
(※少なくとも相澤法務事務所では、職員全員がほぼ同じ診断をする)
おそらく電話診断のオペレーターさんは、アルバイトさんや派遣社員さんなので、マニュアルに沿って「4万×5年=20万」とかで診断しているのであろう。
問題はその後の営業リスク。Aさんは手続きを迷っていた間に何度も「早く相談に来てください!」と煽られて逆に不信に思い当事務所に電話相談したとのこと。
(※Aさんは地元板橋区の方でした)
結果Aさんが自分で直接アコムに電話し取引内容と利息を1分ほどで確認できたようで過払い金がないことが判明。本人もスッキリで一件落着!
あいきんくんのワンポイント
過払い金請求や債務整理をする場合、本人確認が必要。
この本人確認、弁護士・司法書士の直接面談が原則。
まれに「電話だけで依頼できないんですか?」「郵送だけで手続きできないのか?」などあるが原則NG。
料金など理解できず、後から追加費用を請求されるリスク
担当窓口が分からず、依頼後手続きが放置されるリスク
弁護士が存在せず、名義貸しで違法業者が絡んでいるリスク
一見、電話・郵送だけの手続きだと簡単で楽である。
しかし、お互い相手が見えないため、上記に掲げるようなリスクは当たり前のように考えられるので危険。
マニュアル対応で細かな質問に答えられない
段取りが悪く、無駄に時間がかかる
責任の所在が不明確、常に不安が残る
大手でよく聞くことだが、はじめの1時間は事務員が延々と手続きの流れを説明。
こちらから質問しても大した答えは返ってこない。
依頼するかどうか迷っていると「早く手続きした方がいいですよ!」と営業あるのみ・・
最後に先生が登場すると「一言だけ契約内容に問題ないですか?」と、最終意思確認と形式上の本人確認をして終わりというケースも聞く。
みなさんはこのような対応で満足のいく解決が望めると思いますか??
あいきんくんのワンポイント
いわゆる大手法律事務所(弁護士。司法書士なら「大手法務事務所」)では、テレビCM・ラジオCMで大量に宣伝しフリーダイヤルを連呼。そしてたくさんの依頼者を受任。広告規制が解禁されているため大量に宣伝をすること自体は問題ない。
しかし、依頼を受けたからには適切に処理し結果を出さなければいけない。こと過払い金請求業務で言えば、我々は依頼してから適切な期間で、かつデメリット・リスクなく過払い金を回収することが求められている。
1各業者に受任通知発送(スタート)
2取引履歴を取得・引き直し計算
3過払い金の調査完了・依頼者へ調査結果報告
まずは、この3ステップが原則である。消費者金融やクレジットカード会社ごとに取引履歴が開示される期間が早かったり遅かったりはあるが、過払い金調査までキチンと処理できる事務所であれば通常は1カ月程度。
しかし、当事務所に寄せられる相談は、別の大手事務所に相談したら調査まで「最低半年かかります」「早くて3ヶ月です」など明らかに遅いのでリスクあり。最近は依頼者自身でアコム取引履歴を持参して相談にいったが、計算するまで3カ月かかると言われる始末。
無論当事務所では、自社内で計算しているため、1時間程度で即日計算完了するため、外注計算のリスク・デメリットはなく、すぐに手続きに入れるといった具合です。過払い金の調査段階でこの違いですから、その後の業者と交渉や裁判をして満足のいく結果が出せるのか心配・・。
上記のような現実は、例えテレビCMやラジオCMの段階では知る余地もなく、依頼してしまえば「まあこんなもんかな・・」となってしまうのもうなずけます。事務所選択は重要なリスクポイントですので、くれぐれも失敗しないように注意してください。
あいきんくんのワンポイント
過払い金はあなたが一生懸命返済してきたお金。
利息を払いすぎた部分を請求するのが過払い金請求。
しかし、多くの業者(特に消費者金融)は計算した過払い金をすんなり全額返してくれないリスクあり。
本人が直接業者と交渉した結果、全額取り戻せないのは分からなくもないが、弁護士・司法書士が請求しても返還されないのが現状。
そのような業者から全額取り戻すには裁判が必須。
しかし、ここで落とし穴!法律の専門家が裁判をせず、依頼者への説明なしに「5割が限界ですなど・・」言い値で和解してしまうケースがあるのが現状。
裁判はデメリットやリスクはなし。
・裁判中に会社とかに連絡がきたりしない!
・ブラックリストに載ったりしない!
A事務所 | B事務所 | C事務所 |
---|---|---|
アコム | ||
50万 | 80万 | 100万 |
レイク | ||
50万 | 70万 | 100万 |
エポス | ||
30万 | 40万 | 50万 |
過払い金は法律で原則全額返還すべきものとされている。しかし請求する側の立場から見れば全額取り戻したいが、請求される業者側からすれば1円でも減額(値切り)したいのは当たり前。
ここに交渉という概念が発生し、双方金額に折り合いがつかなければ裁判で決着する流れ。
キチンと業務を行っている事務所であれば、交渉した場合の限界値と裁判した場合の回収見込み(メリット・デメリット)はある程度把握できているので安心。
あいきんくんのワンポイント
まずは過払い金請求の依頼が多い業者であるアコム。 株主向けに公開されている、昨今の過払い金請求件数推移を確認してみよう!
なんと!2017年は「約30,000件」だった請求件数が、2023年には「10,000件以下」まで減少していることが分かる!つまりこの直近6年で三分の一以下に!
上記事実(件数減少)によって影響を受けるのは誰か!
【アコム〇】 過払い金(赤字)が減れば業績は上がる傾向
【依頼者△】 基本影響ないが完済から10年で時効のリスク
【事務所×】 過払い金(報酬)が減れば売上は下がる傾向
アコム
まずはアコムに限らず「業者サイド」の立場では、過払い金請求が「増加」すると会社経営の観点からは「不安材料」となるが、過払い金請求が「減少」するということは「好材料」と言ったところだろう(アコム株主としても好材料)
依頼者
次に「依頼者サイド」の立場に関して基本的に影響はないと考える。しいて言えば、請求件数が減れば業者側の経営は安定し倒産のリスクが減るので好材料かも(慌てて請求することはない⇔しかし時効には注意)。
弁護士・司法書士事務所
問題は「事務所サイド」だろう。つまり過払い金請求手続きを本人に代わって報酬を得ている弁護士・司法書士事務所。昨今は事務所同士の競争が激化(過払い金CMの乱発)しているところに請求件数減で売上が減少。
無論弁護士・司法書士の仕事は過払い金だけではないが、今まで過払い金の売上を中心に経営してきた事務所としては頭の痛いところ。
売上をカバーするために、報酬の値上げや人件費カット(過払い業務から撤退も)している事務所が目立ち始めた。さらに倒産する弁護士・司法書士事務所も散見しだした。
ところで・・ あいきんくんは大丈夫なの!?
あいきんくんのワンポイント
あいきんくんの事務所は2009年開業。2024年10月で15周年。 他事務所とは逆行し2024年は、月間ベースで過去最高の受任件数を更新し続けるなど経営は安定。
これからも依頼者目線での最高のサービスを更新し続けます!!
あいきんくんのワンポイント
大手 | 一般的 | 良心的 |
---|---|---|
基本報酬 (1社) | ||
5万 | 3万~ 4万 | 0万~ 3万 |
減額報酬 | ||
10% | 5%~ 10% | なし! |
過払い報酬 | ||
20%~ 25% | 20%~ 25% | 10%~ 20% |
その他費用 (1社) | ||
5万~ 10万 | 1万~ 5万 | なし! |
合計 | ||
高い | 普通 | 安い |
おススメ度 | ||
× | △ | ○ |
※上記はネット上に公開されている一般的な事務所の平均値を参考として作成。
詳細はご自身でしっかりお調べください。
まず大前提として法律事務所によって手数料が異なる。
どこに頼んでも費用が同じと考えていた方、弁護士費用なんて比較する必要はないと思っていた方はリスクあり!
つまり依頼する事務所によって仮に「100万円過払い金が回収」できても「手元に戻ってくるお金」が減ってしまう!というデメリットがある。
あなたが頑張って返済した借金。手数料は出来るだけ手数料が安いに越したことはない。
費用リスクを回避するには過払い金請求の手数料比較は必須!
特に下記3点を請求する事務所はビジネス色が強いので失敗リスクあり。
減額報酬(げんがくほうしゅう)
基本報酬(1社○○円など)
その他費用(~など曖昧な表示も)
あいきんくんのワンポイント